院長経歴
私は19歳から東京都品川区にある鍼灸整骨院の受付アシスタントとして働き始めました。
非常に技術志向の強い鍼灸整骨院でしたため、ここで多くの技術や知識を身につけました。
働きながら専門学校に通い国家資格を取得。
本当に忙しい毎日でしたが、とても充実していました。
7年半の修行期間を終えた後、転職して別の鍼灸整骨院に勤務しました。
転職先はスタッフの仲がよく、経営者の理解もあり、福利厚生もしっかりしたとても良い職場環境でした。しかし、どうしても、自分の思うような施術を一切の制約なく行いたい!という気持ちが日に日に強くなり、28歳のときに東京都世田谷区で独立開業しました。
独立当初は、クラシックバレエを踊るバレリーナを専門に見る整体院としてスタートしました。ご利用者様の約9割近くがバレエ関係者という非常に専門性の高い整体院でした。世田谷の整体院で3年半、バレエのお悩みと障害に向き合ってきました。
その活動の中で、肩こりや腰痛などの慢性的な症状と姿勢不良には強い関係性があると感じるようになりました。
もしかしてクラシックバレエのノウハウは、バレエ以外のお身体の悩みを緩和する上でも非常に役立つのではないか。
そんな想いが生まれてきました。
その気持ちは日に日に強くなり、2017年の夏、東京都稲城市に移転し屋号を『稲城ひらお整体院』と改め、クラシックバレエのお悩み以外に、何度も繰り返す慢性的な腰痛・肩こり・頭痛の根本原因解決を目指す整体院としてリスタートしました。
私が整体院を開業した理由
整体師を志すキッカケ
19歳という若さで整体院業界の門を叩いた、というとよく「柔道やスポーツでもやっていたの?」と聞かれるのですが私の場合、志望動機は「人に喜ばれる仕事がしたかったから」でした。
とても崇高な理念のように聞こえがちですが、そのキッカケはあまり恰好の良いものではありません。
私は整体院業界に入る前は、高校を出てから一年ほどフリーターをしていました。あまり聞こえが良くないのですが、遊ぶお金欲しさに時給の良いアルバイトを転々としていました。
高校を出たばかりのフリーターでもいい時給をもらえるというアルバイトにはそれなりの理由がありました。
例えば、不動産関係の電話営業のアルバイトは当時で確か時給が1400円くらい。コンビニバイトが850円ぐらいでしたから破格の待遇です。勤務体型も、シフト制でさえなく希望日だけ来ればいいという任意出勤でした。
オフィスは新宿の一等地の商業ビルの中にあって同期のアルバイトの方が60人くらいいました。
みんな一斉に、電話帳に載っている番号にバンバン電話をかけて営業活動をします。
広いオフィスの中で100人近いスタッフが一斉に電話をしている喧騒は相当なものでした。
同期の60人は1ヶ月後には5人にまで減っていました。
みんな辞めてしまうか、職場にずっと来なくなってしまいました。
この文章をご覧いただいている方の大半は突然の営業電話というものを経験されたことがあると思います。営業電話って正直、あまりいい気持ちはしないですよね。
「結構です!」とか無言で電話を切るという対応をされるのはまだまだ優しいもので、ここに具体的な言葉を書くのが躊躇われるような対応も少なからずありました。
それが出勤してから退勤するまで昼休みを除いてずっと繰り返されていました。
そんな仕事のストレスは大きく同期の中には不調をきたす人も多くいました。
電話の持ちすぎで腱鞘炎になる人、片耳だけ難聴になる人、鬱っぽくなる人。
気がつけば1ヶ月後には60人いた同期が5人。私以外の4人は、闇金融に結構な借金がある人、サラ金に家族に言えない理由の借金がある人、本業がカメラマンだけど本業で食べて行かれない人、本業がモデルだけど食べて行かれない人、だったと覚えてます。
目先の時給だけを動機に働いていた私はだんだん心身がすり減っていくのを感じ、次第に「働くなら、人に喜ばれる仕事の方が絶対いいな…」と強く思うようになりました。
人に喜ばれることを仕事に
程なくして、私は整骨院のアルバイト求人を探すようになりました。
当時は整体業界に全く知識もなく、ただ漠然としたイメージだけでこの業種を選びました。
「体の不調でお悩みの方に、健康のお手伝いをする」というのは、とても人に喜ばれる仕事だと思いました。
しかし、資格も経験もない私はことごとく面接で落ちました。
また、受付アシスタントならば男性よりも女性が欲しいという声が多く、就職活動はなかなか思うようにいきませんでした。
それからしばらく就職活動をして、私は品川区にある鍼灸整骨院にどうにか採用されました。
この鍼灸整骨院は、技術志向が強く痛みや不調の改善を目指す院でした。この鍼灸整骨院に最初に入ったことがのちの私の施術に対する指向性を決定づけたと思っています。
整体施術の世界はとても奥の深いものでした。
私はここでどっぷりと、手技療法の世界にのめりこみます。
受付アシスタントとして働きながら、専門学校に通い、国家資格を取得し、施術者としてステップアップしながら通算8年近くこちらの鍼灸整骨院にお世話になりました。
あまり手先が器用な方ではなかったので治療院が閉まった後は毎日毎日夜まで練習していました。
それでも、手技の覚えが悪いスタッフでした。
当時ご自身の家庭もあるのに遅くまで指導してくださり、面倒を見てくださった先輩たちには今でも頭が上がりません。
やがて院内トレーニング以外にもより高い技術とより深い知識を求めて外部の勉強会やセミナーにも積極的に参加するようになりました。
もし最初に勤めた鍼灸整骨院がここじゃなければ今の私はいなかったと思います。
その後、別の鍼灸整骨院に転職しました。しかし、制限だらけで本格的な施術が行えない健康保険範囲内の施術や時間いくらで行うリラクゼーション的な施術コースにだんだんと疑問が強くなってきました。
そして、自由に、制約なく、お身体の不調の解決に取り組みたいという思いが日に日に強くなっていきました。
独立開業へ
転職先を数年で退職した私は、独立開業をすることになりました。
開業先は世田谷区の経堂というところでした。
経堂は激戦区で、半径200メーター以内に整体院が10件以上あるような場所でした。
当時の私のクライアント様は既に半数以上がバレエ関係者でしたので、この激戦区で開業するならば専門性を持たないと厳しいと思い、バレエ専門の看板を掲げる判断をしました。
今にして思えば、大した資金もなく、特別な理由もないのになんでそんなところに開業したのか自分でも不思議です。
それからはひたすらバレエ関係のお悩みや不調を施術する日々が続きました。
より施術効果を高めるために、バレエの動きや仕組みを一から勉強し直し、独自の施術体系を編み出しました。
その中で、バレエのお悩みと姿勢には深い関係性があると感じるようになりました。
バレエ障害を繰り返したり、パフォーマンスに悩むバレリーナの姿勢にはとある共通点がありました。
そしてそれは、慢性的な肩こり・腰痛・頭痛でお悩みの方にも共通する姿勢の問題でした。
バレエ障害を繰り返したり、パフォーマンスの悩みを抱えているバレリーナは6番ポジションでの静止時に理想的な姿勢から逸脱していました。
そして、この姿勢に問題のあるバレリーナたちはバレエ障害以外にも腰痛や肩こり、頭痛の悩みを持ち合わせていました。
多くのバレリーナの施術を行う中で不良姿勢が慢性的な腰痛や肩こり、頭痛を発生させ同時にバレエ障害やパフォーマンス低下の根本原因になるという説を、段々と確信するようになりました。
また、この理論と整体法があればバレエのお悩みだけでなく繰り返す慢性的な腰痛・肩こり・頭痛の根本原因の解消を目指せるのではないかと思うようになりました。
私たちが目指すもの
2017年7月、住まいのある稲城市に移転し、稲城ひらお整体院として新たに開業いたしました。
当院は一人でも多くの方の心身の健康水準を高く保ち人生の健康を回復・維持することを運営理念とし、繰り返す肩こり・腰痛・頭痛の根本原因の解消を目指す整体院です。
たかが腰痛、たかが肩こり、たかが頭痛……と思われるかもしれません。しかし「たかが」と言っていられるうちは自覚される不調がまだ軽いのです。
本当にひどい腰痛や肩こり、頭痛は生活の質を著しく低下させます。
- 腰が痛くてスポーツができない
- 肩こりがひどくて気分が悪くなる
- 頭痛がひどくて家事や仕事が手につかない
- 薬が手放せない
このような状態が長く続けば、精神的な健康もやがて損なわれます。
何度も繰り返す、なかなかよくならない腰痛や肩こりの背景には、日々の充実した健康的な生活を脅かす根本的な問題が潜んでいます。
痛みや不調を表面的に誤魔化すのではなくその根本原因の解消に真摯に取り組むことで、ご利用者様のQ.o.L(クオリティオブライフ)が高く保つことができると信じています。
どこに行っても良くならないお身体の悩みにもう騙し騙し付き合うしかないのかな、と匙を投げる前にぜひ当院にご相談ください。
小さなことでイライラせず、常に前向きに明るく笑えて、仕事に、家事に、趣味にイキイキと打ち込める元気でハツラツとした体を取り戻しましょう。