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ストレートネックという言葉が市民権を得て随分経ちました。
肩こりや首の痛みで病院に行ってレントゲンを撮ってもらい、医師の先生から「ストレートネックになってますね」と言われたという話をよく聞きます。
ストレートネックとは本来あるべき首の骨のカーブが減少し、直線的になった状態を指します。
ただ、病院でストレートネックと言われても「ストレートネックになると何が悪いのか」というところまでは細かく説明されないことが多いようです。
ストレートネックってなに?
ストレートネックとは、首の曲がり具合が通常よりも少なくなった状態を指します。
通常、首は目や鼻がある頭部の前方に緩やかなC字型で曲がっています。
ストレートネックではその曲がりが無くなった状態、あるいは減少した状態で、頭から首の背骨のラインがまっすぐになっています。
傍目から見てもわかるケースもあれば、レントゲンを撮ってみないとわからないケースがあります。
ストレートネックであっても首の痛みや頭痛がない人もいますので、潜在的な数を考えるとかなり多くの人がストレートネックなのではないかと推測されます。
頚椎のカーブがなくなった状態を示すストレートネックという呼び名は日本の医学会十数年前からあるそうですが、その数は特にパソコンやスマホが普及してから一気に増えたと言われています。
中にはストレートネックに特化した病院もあるそうです。
ストレートネックになるとどうなる?
ストレートネックになると、首や肩の痛みやこり、頭痛、めまい、吐き気などが起こると考えられています。
これは、首の骨のカーブがなくなる(または少なくなる)ことで、頭を支える役目を持った首や肩の筋肉に負担がかかるためと言われています。
人体が持つ首の曲線は自然前弯と言って、首の機能と頭の安定性を保ち、人体の重心を維持する機能があります。
この機能が働かなくなると、頭を支えるために首や肩の筋肉が緊張するため、負担が増えると考えられます。
ストレートネックの状態がさらに悪化すると、首から肩にかけての神経が圧迫されて手のしびれや腕の痛みなどを引き起こすことがあります。
これは、頭部の重心が狂ったせいで首に慢性的な圧迫がかかることや、首や肩の筋肉が慢性的な過緊張状態になり神経が酸欠を引き起こすためと考えられています。
ストレートネックは頸肩腕症候群(けいけんわんしょうこうぐん)や胸郭手口症候群(きょうかくでぐちしょうこうぐん)と呼ばれる肩・腕・背中などに痛みや痺れを出す症状の根本的原因になります。
症候群とは病気の原因やメカニズムを説明するものではなく体に発生するさまざまな問題のパターンを取りまとめたものですので、痛みや辛さや痺れが出ている部分のケアをしていても悪化したストレートネックがよくならないと改善しないこともあります。
ストレートネックになる理由は?
ストレートネックは長時間の不良姿勢や首の負担がかかるような作業などを習慣的に繰り返すことで引き起こされると言われています。
例えば、長時間パソコンやスマートフォンを使うことで首が前に突き出したり、背中が曲がって姿勢が悪くなったりすることが原因と考えられています。
ストレートネックが悪化する要因は上記の通りですが、特に若年層は筋肉や靭帯の柔軟性が高く、生活習慣への適応も早いため、ストレートネックが早い段階で悪化する恐れがあります。
パソコン、タブレット、スマートフォンなどのデジタルデバイスを使い始める年齢は年々若年化しています。
この影響で子供や学生のストレートネックが非常に増えていると言われています。
ストレートネックは筋肉や骨格だけの問題とは限りません。
消化器や呼吸器など内臓機能の低下によってもストレートネックを悪化させる不良姿勢が発生します。
例えば、胃が弱い人はどうしても背中が丸くなり首が前に出ます。
この状態がずっと続くと、いくらパソコンやスマホの操作を減らしても、ストレートネックを誘発させる姿勢不良はなかなか改善しません。
ストレートネックの予防とケアは?
ストレートネックの予防とケアには、適切な姿勢を保つことが特に重要です。
長時間同じ姿勢で作業する場合には、定期的に休憩をとったり、首や肩のストレッチを行ったりしましょう。
状態によっては、習慣的な運動や姿勢改善のためのトレーニングが必要な場合もあります。
どんなトレーニングやストレッチが最適でしょうか。
一番大事なことは「同じ姿勢で居続けないこと」ことだと思います。
とにかく定期的に立ったり動いたりすることが最優先でメニューの選択は優先順位が下がります。
長時間同じ姿勢で作業をすると筋膜の癒着が起こると言われています。
筋膜とは筋肉や臓器の表面を覆っている薄いビニールのような組織です。
同じ姿勢でずっと作業をしていると、この薄いビニールがうまく動かなくなってしまいます。
この状態が筋膜の癒着です。
綺麗に切れなかったり張れなかったりしたラップを解きほぐそうとするのは骨が折れますよね。
あれと同じことが起こっていると考えてもらうと筋膜の癒着の厄介さがご理解いただけると思います。
くっついてしまったラップを剥がすノウハウを覚えるよりもラップをくっつけないで済むように定期的に動くことが重要だと考えます。
筋膜は早ければ10分程度で癒着し始めるというデータがあります。
なので、理想は20〜30分に1度は姿勢を変えて動くことだそうです。
できれば50~60分に1度は伸びをしたり立ち歩いたりして、不良姿勢が定着しないようにしましょう。
まとめ
ストレートネックは長時間の不良姿勢やデジタルデバイスの多用によって、本来あるべき首の骨の曲線がなくなったり減少した状態のことです。
ストレートネックは首や肩の痛みや頭痛、腕の痺れや悪心と吐き気の原因になると考えられています。
ストレートネックを引き起こす姿勢不良を発生させないために重要なことは、同じ姿勢でずっと作業を続けないことです。
1時間に1回は姿勢を変えるか簡単な運動を入れて体の状態をリセットさせましょう。