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ぎっくり腰は数日から数週間で痛みが治まる?
ぎっくり腰などの急性腰痛と呼ばれる症状は早ければ数日、大体は2週間以内に痛みが引いて緩和していく傾向にあります。
ただしぎっくり腰が『なおる』という言い方は適切だとは思えないので
『痛みがおさまる』とか『行動制限がなくなる』という意味で捉えてください。
一般的に、腰や腰周辺の痛みが12週間以上(3ヶ月以上)続くものは慢性腰痛と定義されます。
慢性腰痛は身体的な問題だけでなく、心理的要因や生活習慣にも関連していると言われています。
人間の体には自己治癒力が備わっていますので、体の傷は本人の知らないうちに修復されています。
もしも筋肉や軟部組織だけの問題であれば、運動や仕事で悪化させない限り数週間あれば改善方向に向かうはずなのです。
それなのに、慢性腰痛は3ヶ月以上も痛みや不調が続きます。
腰痛の自然治癒を阻害する何か別の要因があるかもしれません。
何度も腰痛を繰り返す人に多い生活習慣
多くの腰痛は通常2週間程度で痛みや行動制限が解除されます。
その一方で、3ヶ月どころか何年も痛みが続き、病院に行って薬を処方されたりリハビリを行ってもなかなかよくならない人もいます。
腰痛がスッとよくなる人となかなかよくならない人との違いは一体なんでしょうか。
腰痛がなかなかよくならない、あるいはしょっちゅう再発する人は日頃の生活習慣で腰痛の回復を阻害していたり腰痛を悪化させている場合があります。
足がいつも冷えている
足の冷えは腰痛を悪化させる直接的な原因となります。
足の裏は腰から伸びている最も長くて太い神経『坐骨神経』の出口にあたります。
足が増えると、坐骨神経に寒冷刺激が入力されて、痛みや神経痛が発生しやすくなります。
ここで覚えておいていただきたいことは、冷えのほとんどは無自覚ということです。
足が冷たい、冷える感じがするという段階はもうすでに坐骨神経に寒冷刺激が入力されている状態です。
足の冷えは冷えを自覚する前に先んじて予防することがとても大事です。
家の中ではなるべく靴下を履きましょう。くるぶし丈のものよりも、ふくらはぎまであるものの方が冷え予防に向いています。
冷たいものを好む
足の冷えだけでなくお腹の冷えも腰痛の直接原因になります。
腹部を支配する神経は腰や骨盤から出ています。
お腹の中が冷えることで内臓を支配している神経の出入り口である腰に痛みが出ることが多くあります。
また、お腹の冷えは腹筋の筋力低下を引き起こします。
腹筋の働きが弱くなると腹部を支える力が低下して、腰や腰痛に圧力がかかりやすくなります。
これもお腹が冷えることで腰痛になる要素の一つです。
冷たいものをとりすぎるとお腹の中から腰を支える力が奪われます。
アルコールを多飲する
アルコールの多飲は腰痛を悪化させる要因になります。
飲酒によって大腸や小腸などの消化器系がダメージを受けるだけでなく、アルコールを分解させるために肝臓・腎臓・膵臓に負荷がかかります。
またアルコールそのものに神経への有害性があるため、神経痛を悪化させるリスクがあります。
内臓への負荷は腰痛や肩首の痛みを生み出します。
大腸や小腸、腎臓など横隔膜よりも下の臓器は主に腰痛に影響します。
量や年数にもよりますが、週に2回以上の習慣飲酒がある方はそうでない方に比べてアルコール由来の痛みや不調リスクが高くなります。
人体からアルコールのダメージが抜けるにはおよそ48時間かかると言われています。
飲酒してから48時間は肝臓や腎臓はアルコールの分解と解毒の仕事に追われています。
この間は、体が自然に治っていく現象を阻害していると考えられます。
毎日のようにお酒を飲む習慣がある場合、慢性腰痛がなかなかよくならないかもしれません。
喫煙習慣がある
喫煙習慣は腰痛や首の痛みとの相関性があると言われています。
喫煙量が多い方や喫煙習慣が長い方は全身の慢性的な血流低下が起きている可能性があります。
その結果、痛みがなかなか軽減しなかったり、コンディションの回復が非喫煙者の方と比べて遅くなることがあります。
特に喫煙による椎間板へのダメージと炎症作用の増強には要注意です。
喫煙をすると椎間板へ送られる酸素や栄養が大きく低下すると言われています。
椎間板が損傷すると椎間板ヘルニアを起こし、痛みや痺れを生み出す大きな原因になります。
また、ヘルニアには至らなくても、椎間板には痛みや違和感を感じるセンサーがありますので、椎間板のコンディションが悪くなることで腰痛や頚部痛が悪くなる恐れがあります。
腰部に慢性的な炎症があるタイプの腰痛は、喫煙によって炎症が悪化します。
喫煙をしてしばらくは全身が酸欠状態になるのも腰痛を悪化させる要因です。
週に2回くらいお酒を飲む、という方は多くいますが週に2回くらい喫煙する、というタイプの愛煙家の方は少ないです。
喫煙習慣がある場合、腰痛がある程度よくなるまではタバコをお控えいただくと治りがいいでしょう。
仕事がハードすぎる
腰痛がなかなかよくならない人の中には仕事はとてもハードな方がいます。
8時間どころか10時間以上デスクの前で座りっぱなしだったり、朝から夜中まで拘束されたりと労働体系は人それぞれです。
腰痛だけにとどまらず体を治していく上で『安静と休息』というプロセスは避けて通れません。
腰痛に対して適切なケアをしても仕事がハードすぎると思うように改善していかないことがあります。
一番いいのは仕事の負担を減らすことです、が……それができたら苦労はしないのが現実だと思いますm(__)m
できる限り仕事の負荷を減らした上で、負担にならない範囲でのセルフケアと生活習慣の改善で対応しましょう。
ちなみに仕事がハードだからといって『全くよくならない』というケースはごく一部です。
多くの方の場合は時間はかかりますが、少しずつ改善していきます。
心理的なストレスが多い
腰痛がなかなかよくならない人には心理的なストレスを多く抱えている方が多くいます。
持続的な怒りや不安は痛みの感受性を高くし、本来であれば脳がシャットアウトする程度の負荷でも痛みとして認識してしまうことがあります。
常にストレスを感じていると自律神経の働きが興奮寄りに偏るため、血流が悪くなり、さらに痛みや不調が強くなるという悪循環も起こります。
体に影響を与える心理的なストレスはどれもシリアスなものばかりです。
子育てや介護、人生のキャリア選択などすぐに決断してあっさり解決できるようなものではありません。
心理的なストレスが多い方も、前述の仕事がハードな方と同じようにできる範囲で負担を減らしながら対応していくのが王道です。
心理的なストレスが多い上になかなか腰痛がラクにならなければとてもお辛いでしょう。
しかし、そういう状況にこそ継続的な包括ケアが必要になります。
心理的なストレスが腰痛の回復を阻害しているパターンは、あるタイミングで一気に変化する傾向にあります。
諦めずに体を労っていきましょう。
まとめ
腰痛がなかなかよくならない、あるいは再発するというお悩みがある方はまずこれらの生活習慣に該当していないかチェックしてみましょう。
すぐに変えられる習慣であれば、できる範囲で生活習慣を見直してみましょう。
一日二日で劇的に変化が出るものではありませんが、月単位では驚くほどの変化が出ます。
仕事のことや家族のこと生活のことなど、すぐに変えられない環境レベルの問題でお悩みの方は、諦めずにできる範囲でコツコツとケアをしていきましょう。
生活負荷の少ない方に比べるとよくなるまでの時間はかかります。
しかし、諦めずに取り組んでいくと多くの方がゆるやかに改善していきます。