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負傷原因:犬の散歩
犬を飼ってらっしゃいる方は毎日の散歩が欠かせません。
のんびり優雅なお散歩ですといいですけども、ワンちゃんの気質によっては豪快にリード(引き綱)を引っ張られることもあります。
愛犬が小型の犬種ならまだしも、大型の犬種では結構な負荷になりますね。
今回のテーマでコラムを書いている整体院はあまり多くないと思います。
ですが私、これまでに何人も犬の散歩で肩を痛められた患者さんを拝見しています。何人もです。
もしあなたが犬を飼っていて、かつ肩周りに不安があるようでしたらぜひこのコラムを読んでください。
犬の散歩による肩の損傷はほとんどの場合、突発的に犬にリードを引っ張られることで起こります。
気を抜いているタイミングで、普段あまり動かさない方向に強く引っ張られることで負傷するケースが大半でした。
もちろん患者さんたちが飼われているワンちゃんのダッシュが直接の原因というわけではありません。
根本的な原因は、急激な引っ張る力に耐えられなかった肩周りのコンディションの低下です。
元々筋肉や関節が弱っていたところに、ワンちゃんのダッシュがトドメを刺してしまったということですね。
肩を痛めた飼い主さんに共通していたこと
犬の散歩で肩を痛められた方達に共通する点がありました。
それは「巻き肩」です。
巻き肩とは、肩(正確には上腕骨)が本来あるべき位置よりも内側前方に変位した状態の俗称です。
要は、肩が内側に巻き込んで前に出ているような状態です。
この巻き肩の何が問題かというと、巻き肩になると肩関節の関節の中の動きがおかしくなり、しばしば「中で引っかかるような」と形容される違和感を訴えるようになります。
実際に巻き肩は肩関節の関節包内運動(関節内の運動)を障害しますし、常に肩が特定の方向に引っ張られた状態になるため、筋肉や靭帯にも慢性的なストレスがかかっています。
愛犬のお散歩で肩を痛めてしまった方達は肩が引っかかった状態で、かつ筋肉や靭帯に負担がかかっていた状態で、ワンちゃんのダッシュでトドメの一撃を喰らってしまったのだと推測されます。
これはある種仕方がないことだと思っています。
というのも、私自身犬を飼っているのですが、愛犬の散歩に行くときはリードを握る手の方を見て、少し俯くような姿勢にならざるを得ないのです。
呼吸が合わないと引っ張るような散歩になってしまうし、見てないところで粗相されても困るし、「前だけを見て散歩ればいいじゃない」と思うかもしれませんが、つい見てしまうのが愛犬家のサガだと思います。
そして、この姿勢が片側の巻き肩を強くする原因の姿勢なのです。
腕と肩は前に、首は捻って斜め下に。そうすると、肩と頭の位置が近づいた状態で固定されます。
だから愛犬家の利き腕側の方は故障リスクが上がるというのが持論です。
毎日リードを持つ手を変えよう
肩を痛めてしまったとしても原則として犬の散歩は止めるわけにはいきません。
関節障害を起こした場合、最初に行うべきは固定や安静など『悪化・進行を止める対応』です。
なので、毎日のお散歩は反対側の手で行っていただくことになります。
「ああ、たったそれだけでいいんだ?」とお思いになられたかもしれませんね。
ですがこれ、結構むずかしいのです。
普段と逆の手でリードを持つと全身の連動性が変わってしまうため違和感を覚える方も多いです。
例えば、胴体は利き手側に若干の捻りと傾きが起こります。理由は、そうする方が全身の連動性がいいからです。
なので、逆の手でリードを持っていると胴体はいつもとは違う方向に捻りと傾きが入ります。
そうすると歩容と言って歩行するときの歩き方にも差が出ます。
足の運び方、腕の振り方、体の揺れ方などが持ち手一つで大きく変わります。
ですので「持つ手を逆にする!」と頭で思っていても、いつの間にかいつもの方の手で握ってしまっていたりします。
そして何気ない動作によって発生した痛みで「あっ、痛めた方の手で持ってた」ということに気づいたりするのです。
これは、普段の生活でいかにそちら側の腕や肩を多用しているかという証拠とも言えますね。
巻き肩を改善しましょう
犬を飼っていて肩に不安のある方はぜひこの機会に巻き肩を改善しましょう。
Youtubeなどでさまざまなエクササイズが出ていますので「巻き肩 セルフケア」などで調べてみるのもいいと思います。
運動不足やデスクワークによる単純性の巻き肩ならばそれで解消すると思います。
ただし、状態がさらに悪い方に進んでいて、より広範囲に姿勢の乱れがあったり、呼吸の問題や顎のズレがあったり、内臓からの影響がある場合は専門的なアプローチが必要になりますので、その場合はぜひ当院にお任せください。
根本原因の解消と共に、巻き肩にならない散歩方法をご提案します。