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なぜゲームをしてると姿勢が悪くなるの?
最近は小学校低学年からオンラインゲームを行うせいで、睡眠不足になったり視力低下を起こしているお子さんが多いといいます。
実際に、ゲームを長時間プレイすることで姿勢が悪くなるのでしょうか。
結論から言うと、長時間ゲームをプレイすると姿勢が悪くなります。
人間の目の機能によって、目で凝視している方に(つまりは画面の方に)頭部が引き込まれるからです。
座った状態でテレビゲームをずっとプレイしていると、頭部前方変位(とうぶぜんぽうへんい)という状態になります。
頭部前方変位とは
頭部前方変位とは、人間の体を横から見た際に、頭部が本来あるべき位置よりも前方に突き出た状態を指します。 猫背だとか前首といった表現をする人もいます。
頭部前方変位になると、頭を支えている首や肩にかかる負荷が大きくなります。
頭の重さは変わりませんが、かかる負担が大きくなるのです。
この現象はよくボウリングボールで例えられます。
人間の頭の重さは女性だと大体4.2kgぐらいで、これは女性が使うボウリングボール程度の重さです。
ボウリングのボールを胸の前に構えた時と、投げるためにいったん前方に手を伸ばした時とでは、ボールそのものの重さは同じはずなのに、手首や腕にかかる負担は大きく感じられますよね?
これが頭が前に出ると首や肩にかかる負担が大きくなるメカニズムです。
そうしてテレビゲームに熱中していて頭部前方変位になると、今度はバランスを取るために骨盤の位置が後ろに傾きます。
ずっと首を前に出している分の重心のずれを下半身で相殺しようとするのです。
その結果、テレビゲームをしていると首が前に出た後に骨盤が後ろに傾いて背骨のカーブと共に背中が丸くなります。
お子さんの姿勢が悪いと感じられている親御さんがいらっしゃったら、ぜひ横からこっそり観察してみてください。
ゲームをしているときのお子さんの頭部は前方に出て、背中が曲がり、骨盤は後ろに倒れているはずです。
この状態を毎日姿勢に学習させているようなものなので、ゲームをしていると姿勢が悪くなります。
いい姿勢でゲームをすることはできるのか
ここまで、テレビゲームはどうしても姿勢を悪くすると書きました。
では、いい姿勢でテレビゲームをすることは可能なのでしょうか。
理屈だけで言えば可能です。いい姿勢でテレビゲームをすることはできます。
できますが、実際のところはおそらく30分もしないうちに体が辛くなってきます。
30分以上経過すると、ほとんどの人は上記の頭部前方変位に体を崩してリラックスした状態を取ろうとするでしょう。
手に何かを持って、一点を凝視したまま、集中して細かい手作業をすることは本来体にとって強いストレスになります。
人間の体は感覚神経という素晴らしいセンサーを持っているので「肩の血流が悪くなってきたよ」「目の神経が疲れてきたよ」「背骨にストレスがかかってるよ」というサインを痛みや違和感、不快感で教えてくれます。
しかしテレビゲームをもっと続けたいので、体の運転手であるあなた(あるいはあなたのお子様)は首を前に出して、背中を丸めて、骨盤を後ろに傾けて姿勢を崩すことでそのサインを黙らせてしまいます。
このサイクルが続くと、子供なのに姿勢が悪いと言われるようになってしまいます。
ゲームは1日1時間?
その昔、ハドソンというゲーム会社の高橋名人という方が「ゲームは1日1時間」という格言を残されましたが、理想的な姿勢でゲームをプレイする場合、1時間も持たないんじゃないかなと思います。
できれば30分以下でプレイを切り上げ、その後軽いストレッチなどをするのが理想的でしょう。
同時にホットタオルや蒸気の出るアイマスクなどで目のケアもしてあげれば尚いいです。
ですが、最近のゲームは30分でサクッと終われるものがほとんどないように思います。
重厚長大なものが増えて、昔みたいにワンステージクリア型のアクションは本当に減ってしまいましたね。
余談ですが我が家では子供のゲーム時間を1日30分と定めています。もう少し大きくなったら難しいかもしれませんが、せめて中学校に入るまではこのぐらいでセーブしたいと考えています。
たとえたった30分でも終わり頃になると、ちょっと背中が丸くなってきているのでテレビゲームの影響を痛感しています。
さらに余談ですが、今年の年末年始は諸般の都合で帰省しなかったため、私も携帯型のゲームを遊んでいました。
こちらは液晶が手元にあるタイプなのでさらに背中が丸くなるだけでなく、首が潰れる形になります。
30日、31日、1日と三日ほど遊んだ結果首の痛みと頭痛でギブアップとなりました。
昔は夜通しやっても大丈夫だったんですが、この仕事を始めて姿勢を気をつけるようになったせいかと思います。
ゲームをすると肩が凝る、とか、背中が痛いというのはある意味では正常な反応と言えます。
30分以上も連続してその姿勢を取ることは人体にとっては異常ということです。
ゲームは1日30分!とはいいませんが、できれば30分ごとぐらいに小休憩を入れて軽く伸びをしたり立ち歩いたりして体のケアをしてあげましょう。
スマホはこれに輪をかけて悪いのですが、それはまた別の機会に書きたいと思います。