もう1ヶ月ほどで学校は新学期ですね。
小学生は学年が変わるたびに上履きが変わります。
子供のうちは体が急速に発育するので一年のうちに何度も新しい服や靴を買うことになるかもしれません。
ですが大人になると、おしゃれな方以外は定期的に靴を買い替える頻度が低下していきます。
あなたが最後に靴を履き替えたのはいつですか?
「いやいやこの靴はまだまだ履けるでしょ〜」と思っていても履き替えたほうがいいことが少なくありません。
というのも、実は靴って消耗品なんです。
靴は毎日履いていると痛んできます。
昔の人は「靴は二足買って一日履いたら一日休ませなさい」という金言を残しています。
ですが人間、よく履く靴ってどうしても偏りがちになりますよね。
替えを兼ねて何足か買ってもメインで使う靴は一番履き心地のいい一足になりがちです。
今回のコラムは靴を定期的に履き替えるメリットについてご説明します。
ちなみに私は気に入った靴が見つかったら同じ種類同じ色で2、3足買い足します。
違う種類や違う色にするとどうしても使用率が偏るためです。
一度に買う、のではなく買い足す理由に関しては後ほどご説明します。
〜新百合ヶ丘、栗平、稲城若葉台で首肩の痛み、腰痛、頭痛の整体なら稲城ひらお整体院へ〜
消耗した靴を履き続けるとどうなるか
序文部で靴は消耗品である旨を書きました。
では消耗した靴を履き続けるとどうなるのでしょうか。
考えられるリスクを以下に書いていきます。
足のサポート能力が低下する
靴の中敷きやクッション組織、足の縦横のカーブを支えてくれるためのアーチサポートなどは、長年の使用に伴って劣化してゆきます。
中敷きやクッション組織は歩行に伴うショックの吸収や圧力の分散に役立ちます。
アーチサポートには扁平足や開帳足などの足そのものの変形や形の歪みを保護してくれる機能があります。
古い靴を履き続けると、これらの足のサポート能力が損なわれますので、足や足関節への負担が増加する可能性があります。
履き潰した靴で足の歪みが起こる
長時間の使用や激しい活動により、靴の底部や側面が変形した靴は履き潰れが生じることがあります。
履き崩れがあると、足の正しい位置を維持することが難しくなります。
例えば先端が潰れた靴を履き続けていると巻き爪やハンマートゥと呼ばれる足の問題が起こるリスクが上がります。
つま先が窮屈な空間に押し込まれた状態で何度も何度も繰り返し圧迫を受けるためです。
かかとが潰れた靴を履き続けていると回内足やO脚が起こるリスクが上がります。
足首の安定性を高めるためにはかかとをホールドしておくことがとても重要ですなのですが、かかとが潰れてしまった靴ではその役目が機能しなくなります。
このように履き潰してしまった靴は足そのものの形を変えてしまったり、足の機能を低下させるトラブルを引き起こします。
巻き爪、魚の目、タコ、足底の痛みなどの問題は履き潰した靴を履いている限り、中々良くならないでしょう。
そして何よりも、靴そのもののバランスが崩れているせいで歩行時のバランスが悪くなるおそれがあります。
どれだけセルフケアを頑張っても靴そのものが著しく歪んでいては体のバランスも良くなりません。
転倒リスクが上がり安全性が低下する
履きふるした靴は底が摩擦によってすり減らされています。
そのせいで新しい靴よりも滑りやすくなり予想外の場所で転倒するというリスクも存在します。
「転倒は高齢者がするもの」という考えをお持ちでしたら注意してください。
高齢者と呼ぶにはまだ若い方でも予想外の場所で転倒してしまう例は報告されないだけで非常に多く起きています。
よく磨かれたフロアで、雨上がりの段差で、足を引っ掛けたわけでもないのにつまずいてしまうことは珍しい事故ではありません。
定期的に靴を履き替えることで転倒リスクを減らすことができます。
古い靴を履き続けることは見た目や美しさの問題よりも機能的な影響が問題なのです。
靴を選ぶ際の注意点
このコラムでおすすめの靴選びについて教えて差し上げられれば一番いいのですが、靴は洋服よりもはるかに合う合わないの個人差が大きい用品です。
ですので「万人におすすめ!」という靴は存在しません。
幅広がいいとか、ソールが柔らかいほうがいいとか、一般論はあるのですが本当のところ実際に履いてみないとわかりません。
「足のむくみが出ていない午前中に選ぶといい」などのアドバイスもあるにはありますが実際に履いてみないとわかりません。
靴のメーカーの個性や方向性といったものは確かにあります。ですが、このメーカーなら絶対大丈夫というものはありません。
とにかく靴は履いてみないとわからないのです。
同じメーカーでも靴によって24だったり23だったりサイズもバラツキがあります。
繰り返しになりますが、足の形は非常に個人差が大きいのです。
ですので、必ず試着(試し履き)をした上で、ハズレ覚悟で買ってみるしかないと思います。
実際に履いてみて「これはいいぞ」となったら普段履きする靴でしたらもう一足買い足しておいてもいいかもしれません。
靴は消耗品なのでローテーションさせてあげると寿命が延びます。
一方で、靴はどんどん型番がなくなっていきます。
「あのメーカーのアレが良かったんだよな……」となっても終売になっていることが大半です。
どんな靴でも困らないタイプの人もいますが、中々合う靴が見つからなくて困っている人もいます。
もしあなたが中々ご自身に合う靴が見つからなくてお困りならば、いい靴が見つかったときはもう一足買い足すことをお勧めします。
当院がお勧めしている靴
当院では「足の問題がある、または足の問題がお体の悩みに強く影響している方」には今履かれている劣化した靴の買い替えをお願いすることがあります。
上記の通り、足は非常に個人差があるため型番を指定することはできませんが、メーカーごとにある程度の方向性があるので、型番指定ではなくメーカー推薦のみ行っています。
ニューバランスとアシックスはアジア人の足(扁平幅広)に相性がいいように感じます。
ナイキとアディダスは全体的に幅がタイトで側面のカーブがきつい傾向にあるので、人を選ぶかもしれません。
「どの靴がお勧めですか」と聞かれた時は、アシックスまたはニューバランスをお勧めしています。
もう少しフォーマルな靴を選ぶ際はビルケンシュトックもいいと思いますが、スニーカーなら上記二社がお勧めです。
もしあなたのよく履く靴が、買ってから半年以上経過したものでしたら靴底を見てみましょう。
スリップ予防のためのソールが潰れていたり、中敷きがひどく痛んでいたらそれはもう買い替えの時期かもしれません。