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水仕事と冬場の手荒れ
冬になると洗い物や洗濯物で手が荒れてお悩みの方が増えます。
毎日のように行うことですので、皮膚への負荷がなかなか減らせませんね。
洗い物のときに手を保護するグローブをつければいい、というのは間違いないのですが、それをつけていても手洗いや消毒の繰り返しで指が割れたり、手の皮膚が切れたりします。
可能な限り家事用のゴム生地のグローブなどをつけて、合間合間に尿素の入った保湿クリームなどを塗り込むなどして、継続的にケアをしていくことが重要です。
就寝時に皮膚ケア用の手袋をつけるなども有効とされています。
手荒れ肌荒れは皮膚の話なので整体院のコラムとはあまり関係ないのではと思われましたか?
今回のコラムを要約すると「手荒れや肌荒れが二次的に首や肩の痛みや違和感を発生させるのでケアしよう」です。
首や肩の痛みや違和感があり、毎年冬になると必ず手が荒れる、肌が荒れると言う方はぜひ予防とセルフケアを行い、ひどい場合は専門科の病院で処置を受けましょう。
それでは本題です。
手が敏感な理由
「手は第二の脳」と呼ばれます。
理由は大脳皮質の3割が手指の動きをコントロールするために使われているから、だそうです。
そのため手指を使った作業は脳の活性化に非常に役立つと言われています。
そして、手は脳とだけではなく、神経とも密な関係性を持っています。
手には首から腕を通って伸びた神経(腕神経叢)が高密度に張り巡らされています。
人間がその指先で物の形や質感を感じ取ったり、冷たいもの熱いものを瞬時に判断できるのは神経が浅いエリアに大量に通っているからです。
人間の手は「感覚神経が敏感である」という言い方ができます。感覚神経が敏感ということは、形や質感、熱い冷たいを判断する上でとても有利な反面、さまざまな刺激に対して過敏に反応するということでもあります。
手に入力された痛み刺激は感覚神経を刺激して脊髄という中心部分にまで入力されます。
「手は敏感なので、指が割れたり手が荒れたことによる痛み刺激が強く脳に強く入力される」という説があります。
特にこの手指の荒れや痛みは、首の異常な緊張や肩の不快感、原因不明の広域のこり感という表現でよく表されます。
感覚神経による痛み刺激の入力が何度も行われ、自律神経が興奮を起こしてしまい、首肩の防御的緊張や痛みに対する感受性が上がってしまったケースです。
首や肩の痛みだけでなく、寝つきが悪くなったり、イライラしやすくなったり、なかなか疲れが取れないという自律神経由来の不定愁訴として現れるケースも多いように感じます。
スキンケアで首の痛みの予防
手荒れや指のひび割れのケアを行うことで、首肩の痛みや異常なこり感だけでなく、寝つきの悪さ、イライラしやすい、疲れがとれないなどの自律神経の問題にもセルフケア効果が期待できます。
首や肩の筋肉に対してストレッチやセルフマッサージなどをいくら施しても感覚神経が何度も刺激にさらされれば症状はすぐにぶり返します。
家事は終わりのない労働ですのでケアをしてもケアをしても手指にはダメージが入ります。
「いくらやってもどうせすぐ割れるから……」とケアを諦めてしまうお母さん方も少なくないです。
それでも、完全に諦めてしまうのと、できる範囲で続けるのとでは長期的な結果は全く変わります。
「どうせダメだからもういいや」と諦めてしまうのも、実は自律神経的なダメージによる一時的なネガティブさによるものかもしれません。
手指のセルフケアは高級な保湿薬である必要はありません。ドラッグストアで特売の保湿クリームでもコツコツ続けることが回復の近道です。
冬になると手指が荒れてしまう方は、できる範囲でいいので(ここ重要)セルフケアを荒れる前に(ここも重要)ちょっとずつ行ってみてください。
時間はかかりますが全身の広い範囲に変化が出てきます。