腰痛便秘でお悩みの方へ

ピンク色の便秘薬

女性のご利用者様で慢性的な腰痛があったり加えて月経痛や偏頭痛をお持ちの方は、高確率で便秘症でお困りの傾向があります。

便通でお悩みになられる女性は多く、医療機関で整腸剤を処方されたり漢方を試してみた経験がおありの方もいらっしゃるのではないでしょうか。

薬やサプリメントと並行して、十分に水分をとって野菜をしっか食べて食物繊維を摂取することも重要だと言われています。

当院では、便秘そのものの改善を目的とした整体は行なっていません。

ですが、慢性腰痛の根本解消を目的とした整体を続けるとだんだん便秘傾向が改善していく例が多数あります。

腰痛と便秘の関係性

腰痛と便秘は相互に影響を与えあっています。そもそも便秘は腰痛の直接的な原因になります。

残便による腹部の圧迫、腹圧の低下、腰部神経への刺激など便が出ないことで腰に問題を引き起こします。

逆のパターンでは、慢性的な腰痛がある場合に元々はお通じが安定していた方でも腰痛性の便秘になることがあります。

慢性的な腰痛が発生する背景には腹圧の問題、骨盤の傾斜角度の問題、普段の姿勢の問題などが存在します。

腰痛が引き起こされやすい生活習慣や行動パターンも影響するでしょう。

便秘中は骨盤の中に残便が重量物として存在しているため重り(おもり)を腰の前で持ったような姿勢になりがちです。

これらの問題は全て、便秘に影響を与えます。

腹圧が低下すれば排便する力が低下し、便通が滞りやすくなります。骨盤傾斜が過剰に偏れば、腰部神経や仙骨神経に影響をきたし排便のための神経伝達を阻害します。

姿勢が悪い場合は、上記の腹圧の問題や骨盤傾斜の問題が発生しますので、同様の悪影響が懸念されます。

このように、慢性腰痛が発生する条件は機能性の便秘を発生させる条件と近しいものです。

特に厄介なのは、腰痛が悪化する→便秘がひどくなる→さらに腰痛が強くなる……という悪循環に入ってしまうことで、こうなると腰は痛いし便秘はひどいしと非常に辛い状況になります。

この悪循環から抜け出せなくなる前に便秘と腰痛の双方に同時にアプローチすることが望ましいでしょう。

便秘薬は根本的解決になり得るのか

便秘が長年続いているため、便秘薬を継続的に服用されている方もいらっしゃいます。

そのような方に、初回ヒアリングの際に

「便秘薬を服用されていますが、便通はどうですか」と伺うと

「飲めば出ます(飲まないと出ません)」という回答を頂くことが多いです。

さほど強い薬ではないにしても、便秘薬を飲まないで済むなら飲まないに越したことはないですよね。

腹部の圧力が低下していたり、腰や骨盤の神経の働きが弱っていたり、便秘になりやすい姿勢や生活習慣で暮らしたままいつまでも便秘薬を服用し続けるのは根本的解決とは言い難いように思います。

もちろん便秘薬を飲んではいけない、飲むことが悪い、という意味ではありません。

ただ、可能であれば飲まないに越したことはないし、飲むにしても最小の量を服用するのが好ましいのではないかと思います。

人間の体には耐性ができるようになっています。どんな薬でも継続的に使い続ければ反応が下がってくる傾向にあります。

一方で、人間の体は誰しも日々老化していきます。一年ごとに消化吸収機能や排泄機能も衰えていきます。

「便秘薬を飲めばいいや!」というスタンスでは薬に体が慣れてしまったり、体そのものが衰えてしまったりしてある日、今までのやり方では対応しきれなくなる可能性があります。

対処的な取り組みではなく、本質的な部分、つまりお体の機能と健康を最大に活性化させ本来の生理機能を賦活させることが根本的解決への近道ではないでしょうか。

排便には個人差がある

便通には個人差があります。

一日に一回、あるいは二回必ず便通がある人もいれば二日に一回や週に三回程度の人もいます。

成長するにつれて便秘になる方もいれば小学生の頃から便通が少ない方もいます。

ちなみに一般的には、三日以上大便がない場合は便秘と定義されるそうです。

二日おきにしか排便がなくてもご本人の自覚症状はどこにも不調がなく、検査をしても健康的問題がないケースもあります。

一日おきの排便であってもご本人の自覚症状は芳しくなく腰痛以外にも、頭痛や嘔気などを催す方もいらっしゃいます。

ですので、便秘問題を考える上では排便のリズムが変わったかどうか、という部分が重要と言えます。

小さい頃から便通は二日に一回、という方はあまり心配する必要はありませんが以前は一日一回便通があったのに腰痛発生を期に便秘するようになったというような場合は要注意です。

便秘と慢性腰痛の根本原因解消プログラムは似ている

ここまで腰痛と便秘の関係性について書いてきました。

整体院の見地から申し上げますと、便秘と慢性腰痛の根本原因解消のための道程は似ていると言えます。

例えば、慢性腰痛の整体をするならば姿勢を背景にした腹圧や骨盤傾斜の問題、下肢の筋力に影響する腰の神経の問題などを対象に整体を行います。

これらの問題は全て便秘症の緩和のためにも重要なものです。施術計画が順調に進み、定期テストにもその結果が現れてきたら今度はエクササイズやセルフケアを整体と併行して行います。

慢性腰痛の場合はテストの結果にもよりますが、腰部・腹部・脚部のストレッチと自重筋力トレーニングを採用することが多いです。

このエクササイズやセルフケアも、便秘解消のためにそのまま適用することができます。腹部・腰部・脚部のケアは排便に影響する要素に関連するからです。

また、ご利用者様の状況に応じて、食事の指導や生活習慣のアドバイスも行います。

例えば、早食いの習慣がある方は腰痛を悪化させます。食嗜好でいえば、油物を控えることで患部の炎症の回復が早くなることもあります。これは便秘の方にも言えることです。

早食いの習慣がある方は消化不良になり便通が不安定になります。油物は下痢方向に作用すると考えられがちですが、便秘にも悪影響を与えます。

整腸剤を飲み続けるという選択は、腰痛で言えば鎮痛剤を飲んで湿布を貼り続けるという選択に似ていると思います。

整腸剤を使って便を出すことも確かに重要ですし、鎮痛剤や湿布で痛みを抑えることも確かに重要ですがなぜ便が出なくなるのか、なぜ腰が痛くなるのか、という観点からアプローチして、本当の意味での根本原因の解消を目指しましょう。

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