辛いものは元気なときに食べよう

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辛いものが食べたいときは疲れているサインかも

突然ですが、辛いものはお好きですか?

私は昔は辛いものが結構好きな口で、そこそこ辛いものでも割と食べられる方でした。

例で言うとカレーの有名チェーンの5辛くらいまでは普通にいけました。

わかりづらいですが、大体の人は「このカレー辛すぎ!」と言うレベルだと思います。

他にも、タバスコよりはるかに辛いデスソースだとかハバネロを使ったお菓子だとか、辛いものを見つけては怖いもの見たさでチャレンジしていた時代があります。

ひどいときにはうどんやそばの汁が真っ赤になるまで七味をかけてました。

出汁も風味もあったものではありません。

そんな習慣、体にいいわけがないのですが、ある日突然ドクターストップならぬボディストップがかかりました。

30代前半の頃に、一度胃腸をブッ壊してからは辛いものが全くダメになってしまいました。

味の好き嫌いじゃなくて辛いものを口に入れると口腔内が痛いのです。

無理にそのまま食べ続けると全身が痒くなります。

さながら蕁麻疹のような反応です。

体が辛味を生理的に受け付けなくなってしまったのでしょう。

その昔、歳上の先輩方と食事をするときに「年取って油物がダメになってさぁ」だとか「サッパリしたものが好きになったよ」だとか加齢と共に味覚が変わる話を聞いてはいましたが、これほど如実に現れるとは夢にも思いませんでした。

以前は無性に辛いものが食べたい!と言うタイミングが月に数回あったのですが、最近はもう食べたいと思わなくなりました。

さてこの『無性に辛いものが食べたいとき』というのは多くの場合無意識下でストレスを感じているときだと言われています。

というのも、辛いものを食べることで一時的にエンドルフィンやセロトニンと呼ばれる物質の生成が促され、リラックスしたりホッとしたりする作用が得られるためです。

ちょっと思い返してみてください。

辛いものって、仕事が忙しかったり、寝不足だったり、色々トラブルが続いてるときなんかに食べたくなりませんか?

私は大体、疲れてくると辛いものを欲してました。

栄養ドリンクみたいに辛味を使っていた気がします。

「辛いものを食べて気合いをいれる!」という尖った考え方もありますが、このやり方をずっと続けているとやがて胃腸のトラブルや自律神経的な問題を起こす可能性があります。

辛いものを食べ過ぎることのリスク

辛いものを食べると胃酸が過剰に分泌される、消化不良と下痢を起こすなどの問題が起こります。

カプサイシンなどの辛味成分が胃粘膜を荒らすためと言われています。

またこのカプサイシンによって痛みや熱さを感じるセンサーが刺激されるので、辛味は味覚というよりも痛覚で感じる感覚だと言われています。

辛いものを習慣的に取り続けることは食道がんのリスクにもなり得るという統計が出ています。

食道がんのリスク因子は飲酒、喫煙の次に熱いものと辛いもの(刺激物)の摂取だそうです。

辛いものを取り続ければ粘膜が炎症を起こします。

辛いものを食べ過ぎることのリスクを整体院的視点から言うと、

疲れたりストレスが溜まってくる
→自律神経の交感神経系が優位になる
→この状態を解消しようと辛いものが食べたくなる
→段々と辛みに慣れていきより強い刺激を求めるようになる
→痛み刺激と内臓へのダメージでさらに交感神経系が興奮しやすくなる……

と言う悪循環に入りやすいのが問題です。

ただでさえ交感神経が優位になって体が休まらず、内臓の働きも悪くなっているところに粘膜にバンバンダメージが入ってさらに悪くなります。

疲れたときに辛いものを食べると確かに一時的に精神がシャキッとします。

ですが人間何事にも耐性がついていくので、最初はピリ辛程度で満足できたものがどんどん辛くなり、やがて激辛になって、最終的には食べた後にお腹や肛門が痛くなるほどの辛さまでエスカレートしてしまいがちです。

生まれながらの辛党という人も一定数いるにいるでしょうが、大半の方はストレスや神経興奮を補うために辛いものを食べる習慣がつき、やがて激辛愛好家になってしまったのではないかと考察しています。

本当に食べたいかどうか一旦立ち止まろう

辛いものはお酒やタバコ、甘いものや油物同様に嗜好品のひとつとして扱うべきだと考えています。

辛味の常用多用は心身の健康に大きなリスクがあると言うことを知った上で、健康を害さない範囲で楽しめればいいですね。

今になって考えてみれば、なんであれだけうどんやそばに七味をふりかけていたのか自分でも不思議なくらいです。

そんなに香辛料をかけるなら別の料理にしたらいいのに、と自分のことながら思ってしまいます。

当時の自分は味のアクセントとしての辛味ではなく、先述した一時的なリラックスや精神的な満足感のために辛味を求めていたのだと思います。

ちょっと深呼吸をして、水の一杯でも飲んでみて「本当にそんなに七味かける必要ある?」と問いかけてみたら「別になくてもいい」と言う回答になると思います。

お身体に問題があり、かつ自律神経の影響を背景に持った方の中には辛いものを意図せず多量摂取してしまう方がいます。

そのような方は適切な施術を続けて行っても、胃腸機能のせいでお体がなかなか安定しなかったり日によって調子のムラが出るようになります。

もしあなたが辛いものが大好きで、頭痛や耳鳴り、胃腸不良、慢性的な疲労感などの問題をお持ちでしたら試しにご自身に「そんなに辛いもの食べたい?」と問いかけてみてください。

なければないで意外となんとかなりますし、消化器系へのダメージが大きく減るので二週間も続けていくとほとんどの人が体調が楽になります。

特に花粉症シーズンは粘膜への刺激がさまざまな問題を全身に波及させますので、辛党の方はぜひ一度試してみてください。

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