長時間の施術が体に与える悪影響

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○○分コースを選びますか?

リラクゼーションマッサージにかかられるとき、どのくらいのお時間のコースを選びますか?

大体は60分コースが基本でしょうか。90分や120分などの長めのコースもありますね。

さてこの施術時間は、果たして長ければ長いほど体によいのでしょうか。

先に答えを言いますと長時間の施術は『心理的な満足度』という点では良いかもしれませんが、『お体への影響』という観点でいえば、非常によくありません。

長時間にわたる、刺激総量の多い、何度も繰り返される施術によって筋肉や筋膜を損傷するためです。

筋肉や筋膜を長い時間マッサージしたり、指圧したりしていると、組織が傷付きます。

傷ついた筋肉組織は自然治癒していくのですが、そのたびに組織が肥厚し、どんどん繊維質になっていきます。

肥厚とは、文字通り肥く厚く変形することです。

筋肉を覆っている筋膜は本来薄くてしなやかなビニールのような形状です。

これが何度も押されて擦られていくうちに分厚くスベリの悪い状態になります。

筋膜が肥厚すると、コリ感やハリ感といった不快感、感覚の異常の直接原因になります。

何度もマッサージを長時間受けている人ほどコリやハリを感じるようになるのはこのためです。

筋膜に包まれた筋肉も、何度も繰り返される長くて強い刺激を受けていると徐々に繊維質になっていきます。

プリプリした鶏肉をラップの上からぐりぐり何度も指で押していると、水分が抜けてパサっとした感じになりますね。

それと同じことが人間の筋肉にも起こります。繊維化した筋肉は柔軟性を失い、ストレッチされにくい状態になり、最終的には短縮します。

慰安を目的としたリラクゼーションと違って、不調や機能の問題を回復させるための施術においては、長時間の施術は百害あって一利なしなんです。

一利なしどころか、長時間の施術をすることで、そこまで成功していた施術の効果を奪ってしまうこともあります。

例えば、ごく短時間のマッサージは筋力の回復に有効ですが、長時間のマッサージは筋力低下や疲労感と倦怠感の悪化を引き起こします。

これを繰り返していてはよくなるものもよくなりません。

当院では長時間の施術による悪化を避け、より少ない刺激でお体の問題を根本から回復させるため、現在は10分から15分程度で全身の治療を行なっています。
このやり方を初めて聞いた人からは「え、そんなに短いの!?」と驚かれるかもしれません。

ですが、上記の理由から、リラクゼーション目的ではない回復のための整体施術では、長時間の施術はデメリットしかないことをご理解いただければご納得いただけるかと思います。

私自身も過去には、60分近い長時間施術をしていた経験もあります。

長時間施術をしていた頃は単に人体生理への勉強が足りなかっただけでなく、自分の中に「短い時間じゃ患者さんに満足していただけないんじゃないか」という心配もあったのだと思います。

今となっては、お体の問題を解消することを目的とした整体院なのだから長時間やってもらった満足感ではなくお体がちゃんと良くなるための効果にフォーカスすべきだったと反省しています。

施術時間がいくら長くても施術効果が高くなることはありません

長時間の施術は、数時間から数十時間くらいは効果が高く出るような気がします。

ですがこれは錯覚です。強い刺激によって脳内麻薬が分泌されて痛みなどの症状が一時的に消えているだけです。

それより後には倦怠感や疲労感、筋損傷による揉み返しなどが発生します。

他にも、発熱・気分障害・眠気・抑うつ症状などの自律神経の変調が現れることがあります。

これらは、長時間の施術による刺激過多反応です。

食事で考えてみてください。食べ放題でモリモリ食べても翌日の昼ごろにはまたお腹が空きますよね。あれと同じようなものです。

食べた直後は強い満足感を得ますが、そんな食べ方をしていたら消化器がくたびれて便秘や下痢をしますし、長期的に見たら太ります。

体質改善やダイエットのためには本当に必要なメニューを適量摂取することが大事なのと同じなんです。

長い時間の施術はリラクゼーション目的なら……と書きましたが、考え方は体に負担のかかる嗜好品と同じです。

お酒とか、タバコとか、パンチの強いジャンクフードの類に近しいものだと思います。

大半の人は気分転換にお酒を飲んだり、たまにジャンクフードが食べたくなったりしますよね。

タバコなんかは昨今は本当に肩身が狭くなってしまいましたが、愛煙家の方はなかなかやめられないようです。

これらの嗜好品は全部、体に良いものではありません。メンタルの回復、正確には精神的な慰めとしての目的を持ちます。

気分転換やストレス発散を目的とするなら、リスクを理解した上で適量をたまにやるならいいでしょう。

ただし、健康の回復やお体の問題をどうにかしようとした際には、これらの選択肢はまず適当ではないと思います。

長時間施術が抱える一番の問題とは

筋肉が繊維化したり筋膜が肥厚したり刺激過多による自律神経症状が出たり、などここまで長時間施術の問題点を列挙しましたが、一番の問題は「根本原因解消の阻害」にあると考えています。

長時間の施術、刺激過多の施術には一時的な鎮痛効果があります。

なので、患部の感覚を鈍くさせたり、強い刺激を入力することで体の痛みを誤魔化すことができます。

長時間の施術は、悪い意味で鎮痛剤がわりに使うことができるんです。

痛みや不快感が一時的に緩和されるので悪化要因になっている仕事や家事を休まずにバンバンできるようになります。

そのせいで負担が一向に減らず、悪くなるスピードは速くなります。

そして、繰り返される強い刺激のせいで患部周辺の組織はどんどんコンディションが悪くなります。

このような理由から、本当にお体の問題を根本的に良くしていくのであれば、長時間の施術や強い刺激での施術はデメリットしかありません。

本質的には痛み止めを使い続けることとなんら変わらないのです。

お体の問題を根本原因から解消するためにはこのような負のスパイラルから抜け出すことが大切です。

一年以上にわたって首肩の痛みや腰痛、頭痛に悩んでいらっしゃるようでしたら是非一度ご相談ください。

お体におきている問題を多角面から測定し、どのようなアプローチをすれば良いかをお伝えできると思います。

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