初夏の不調の原因は隠れ寝冷え?

ソファの上で毛布にくるまった幼い姉妹

寝ている間に体が冷えて風邪をひいたりお腹を壊してしまうことを寝冷えと言います。

五月から梅雨にかけては天候のブレと寒暖差が大きくなるため、この寝冷えという現象が非常に増えます。

寝冷えは風邪や腹痛だけでなく、慢性的な肩こり頭痛腰痛の悪化要因になります。

自律神経のトラブルの引き金にもなりやすいので、しっかり予防しましょう。

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寝冷えって何?

寝冷えとは寝ている間に体が十分に温まらず、冷えてしまう状態のことを指します。

人間の体は眠りにつくタイミングで体温が低下すると言われています。

部屋が涼しいと眠りにつきやすく、逆に熱帯夜などが寝付けず寝苦しいのはこれが理由です。

ですので、人体は眠りにつくタイミングではどうしても体周りを涼しくしたいものなのです。

しかし、眠りに落ちるまでは布団や毛布をかけると暑いなあと感じていても、夜中に寒気で目を覚ましたり、朝起きた時にはなんだか肌寒くて風邪っぽいという経験はありませんか?

これが主な寝冷えのプロセスです。

眠る時は暑く感じていても、寝ている時は往々にして体が冷えやすい傾向にあります。

布団や毛布などの寝具を用いることで体から熱が奪われていくことを防ぐことができます。

パジャマなどの就寝用衣類の選択も重要な要素です。

暑いからと言ってタンクトップにハーフパンツ姿で寝ている男性は、実は非常に寝冷えを起こしやすい状況にあります。

人間は寝ているうちに寝返りなどの不随意な動作を起こします。

眠る時にしっかり肩口まで布団や毛布をかけていたのだけれど、寝返りのはずみで布団がめくれてしまったり、暑さを感じてか無意識に掛け布団を蹴っ飛ばしてしまった経験は誰にでもありますね。

このとき、ちゃんとしたパジャマを着ていると寝冷えのリスクは低下しますが、大腿部まで露出されているようなハーフパンツなどだと腹部や鼠蹊部にある大きな動脈が冷やされて寝冷えしてしまう可能性が上がります。

寝冷えは寝違えやぎっくり腰の直接原因にもなることがあります。

寝冷えによる不調5つ

寝冷えによって起こる体の異変と不調はいくつもあります。

特に日々の健康や体のコンディションに影響があると考えられるのは以下の5つです。

1:免疫機能の低下

寝冷えすると免疫機能が低下すると考えられています。

免疫機能の低下としてわかりやすい現象は風邪です。

寝冷えをすると風邪をひきやすくなると言われています。

風邪をひくタイミングは人それぞれですが、朝起きたタイミングで

「あっ体調がおかしい」と気づくことが多いですよね。

前日の夜に寝冷えをしてしまうと、免疫機能が低下して風邪をひきやすくなります。

2:筋肉の緊張やこわばり

寝冷えすると筋肉の緊張やこわばりが起こりやすくなります。

寝冷えによる寒冷刺激によって単純に筋肉が緊張してしまうパターンと、寝冷えによって体が冷やされ交感神経系が亢進してしまうパターンがあります。

筋肉は冷えると緊張し、柔軟性が低下します。

筋肉の緊張やこわばりは慢性的な肩こりや腰痛や頭痛を悪化させる要因になります。

また、神経は筋肉以上に冷えに弱く、特に生体機能がスリープモードになっている就寝中に体が冷えると大きなダメージを受けます。

朝起きて原因不明の痛みや違和感があったら、もしかしたらそれは寝冷えによる神経障害かもしれません。

3:痛みが感受性アップ

寝冷えによって自律神経の働きが交感神経系に偏ると痛みの感受性が高くなります。

寝冷えによって神経が刺激されて痛み全般を感じやすくなるのです。

本来、人間の体は朝一番は、ベッドや布団の上で寝ているので重力から解放されていてもっともリラックスしているはずです。

神経も睡眠中に興奮が抑制され修復されているので、朝は痛みの感受性が下がるのが本来の仕組みです。

朝から調子が悪い、痛みが強い場合は寝ている最中に神経が興奮してしまっているからかもしれません。

睡眠中の神経興奮がおさまらない原因にはブルーライト、心理的ストレス、カフェインやアルコールなどの薬理作用、過剰な疲労状態など様々な可能性がありますが、寝冷えも睡眠中の神経興奮がおさまらない理由の一つです。

4:血流低下

寝冷えによって体が冷やされれば当然血流の低下が起こります。

先ほど例に挙げた『ハーフパンツで寝ている方』は、大腿動脈(ふともも)や鼠蹊動脈(足の付け根)などの大きな血管が通っている部分が露出された状態になります。

動脈周辺が冷やされると全身の血流が波及的に悪くなります。

ちゃんとパジャマを着て、適切な寝具を使っていれば、動脈周辺の熱が奪われる可能性は低くなります。

血流低下は様々な不調の直接的かつ根本的な原因になります。

朝は全身が暖かい状態で目を覚ますのが理想的です。

5:睡眠の質の低下

肌寒くて夜中に目を覚ましてしまったり、足の冷たさで起床した経験はありますか?

寝冷えをすれば当然のことながら睡眠の質が低下します。

睡眠の質の低下は肉体的にも精神的にも非常に大きな悪影響を与えます。

前日の疲れが取り切れず、パフォーマンスが下がったまま一日を過ごすので、さらに翌日以降の睡眠の質が低下する悪循環に入りやすいです。

寝冷えしないように注意することは、実は良質な睡眠をとる上で非常に重要な要素の一つになります。

今日は暖かったし、半ズボンでも大丈夫だろうと判断を見誤らず、寝冷えしないような寝具を選びましょう。

前日との寒暖差が大きくなるの寝冷えが増える理由

寒暖差が大きくなると寝冷えをしてしまう方が増えます。

この理由は実に単純で「今日は暑かったからタオルケットでいいか……」という判断で、寝具の選択を誤ってしまうためです。

春から梅雨にかけては日中は夏日のように暖かったのに、夜から明け方にかけて急激に気温が低下することは珍しくありません。

確かに今日(厳密にはきのう)は暑かったのだけど、朝起きてみたら雨は降ってるし、部屋は寒いし、なのに半袖半ズボンでタオルケット一枚……。

頭が痛いし、なんだか熱っぽい気がする……となるわけです。

今日も明日もガッツリ寒い!という時に寝冷えする人はあまり多くなく、今日は暖かく明日は寒いという寒暖差の大きいタイミングで寝冷えする人が多い傾向にあります。

まとめ

寝冷えは寒暖差が大きくなる春から初夏にかけて増える傾向にあります。

寝冷えは筋肉のこわばりや痛みだけでなく、自律神経の異常や免疫低下の直接的な原因になります。

最後に、寝冷え予防のために注意すべきことをお伝えします。

寝る前に十分な保温をしよう

「体温を逃さないようにする」という考え方がとても重要です。

羽毛布団や毛布を使うことも大切ですが、寝ているときに捲れてしまっては意味がありません。

ハーフパンツを悪例として挙げたのは、体温を逃さないようにする保温効果が非常に低いからです。

ハーフパンツはむしろ逆の設計思想で、運動時に体温を逃しやすくするために皮膚の露出が大きくなっていきます。

風通しがよく肌触りがいい素材ならば、長袖長ズボンでも入眠の障害にはなりにくいので、体温を逃さないように寝具を選びましょう。

軽い運動やストレッチを習慣化しよう

もう一つ重要な要素として、普段から運動習慣がない人は寝冷えによるダメージを受けやすい傾向にあります。

活動中から全身の血流が低かったり、筋肉量が少なすぎたりするとほんの少しの寒冷刺激で寝冷えしやすくなります。

寝る直前の運動やストレッチは睡眠の質を落とすリスクがありますが、入浴直後や日中の運動やストレッチは体温を高め、血流を促進し、睡眠の質を高めて、寝冷えしにくい体を作ります。

五月から梅雨にかけては隠れ寝冷えが増える時期です。

風邪をひかないように注意しましょう!

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