反り腰になるとウエストが8cm太くなる?

立位の反り腰の女性

今回は多くの方、特に女性が悩んでいる「反り腰」について詳しくお話しします。

反り腰は見た目だけでなく健康にも悪影響を及ぼすことがあります。

この記事では、反り腰の原因、症状、予防法、反り腰の整体施術について深く掘り下げていきます。

反り腰とは?

反り腰は、腰椎(腰の部分の背骨)が過剰に前弯している状態を指します。

医学的には「腰椎前弯過多」とも呼ばれます。

この状態では、骨盤が前傾し、腹部が突き出るように見えます。

反り腰の状態になると、最大で8cm程度ウエストサイズが大きくなります。

ウエストサイズが大きくなると言っても、実際に腹部が肥大したわけではありません。

ウエストが大きくなるのは骨格バランスが変わり筋肉の張力がしてお腹が垂れ下がるためです。

このように反り腰によってスタイルに自信を持てなくなる方も少なくありません。

反り腰の原因は?

反り腰の原因は多岐にわたります。

以下のような要因が主に挙げられます。

1. 姿勢の悪化

長時間のデスクワークやスマートフォンの使用によって、姿勢が悪くなることが多いです。

デスクワークやスマートフォンの多用では、主に頭部が前方に出た不良姿勢になります。

この姿勢が長く続くと、前に倒れる力によって骨盤も前傾しやすくなります。

現代社会では多くの人が前かがみの姿勢を長時間続けることが多くなっています。

このような姿勢は、骨盤の前傾だけでなく、腰椎の前弯を強調します。

その結果として、反り腰を引き起こす原因となるのです。

椅子に座っているときに背もたれに寄りかかることなく、腰を前に突き出す姿勢は反り腰を助長します。

長時間のデスクワークやデジタルデバイスの多用そのものが問題と言えるでしょう。

2. 筋力のアンバランス

腹筋や臀筋(お尻の筋肉)の弱さが、反り腰を引き起こす原因となります。

逆に、腰や背中が過度に発達している場合も、反り腰になりやすい傾向にあります。

バレリーナの反り腰は腰部や背筋の過緊張が原因になることが多いです。

腰部周辺の筋力のアンバランスも反り腰の大きな原因です。

腹筋群と背筋群のバランスが崩れると、腰椎が正常な位置からズレやすくなります。

特に多いのは腹筋群が弱く、背筋が過度に緊張している場合です。

腹筋の支持力低下により、腰椎が前側に押し出されやすくなります。

その結果、腰椎が前方に反りやすくなります。

また、股関節の屈筋である腸腰筋が過度に緊張していると、骨盤が前傾しやすくなり、これも反り腰の原因となります。

腸腰筋は股関節と腰椎を結ぶ太い筋肉ですが、長時間のデスクワークはこの筋肉をずっと縮めている状態です。

3. 運動不足

運動不足になると体全体の筋力が低下すると姿勢を維持する力が弱くなります。

特に、体幹を支える筋肉が弱くなると反り腰になりやすくなります。

体幹を支える筋肉が弱くなると腰椎の前弯が強調されるためです。

運動習慣のないデスクワーク中心の生活を送っている人は注意が必要です。

運動自体の強度や種類はそれほど重要ではありませんが、運動習慣の有無は非常に重要です。

一日中座り仕事で運動不足の自覚がある方は、軽いウォーキング程度でも効果があるので是非試してみましょう。

仕事帰りに一駅手前で降りて歩くだけの運動でも有効だと言われています。

4. 妊娠

妊娠中は腹部が大きくなり、骨盤の中で赤ちゃんを支えるため自然と腰が反り、骨盤も前傾するようになります。

この状態が十ヶ月近く続くため、出産後も反り腰が残ってしまうことが多々あります。

筋肉や骨格の問題だけでなく、妊娠や出産に関わるホルモンバランスの影響もとても大きいと考えられています。

また、出産の要素とは別に、女性の骨盤は男性よりも広くなっています。

その影響で女性は男性よりもさらに骨盤が前傾しやすい構造にあり、反り腰になるリスクが高いとされています。

5. 遺伝的要因

ご家族に反り腰の方が多い場合、遺伝的要因がある可能性があります。

筋肉や骨格の形は人によって違います。

長さ、形、角度にかなりの個人差があります。

特に骨格と骨の形状は生まれ持った要因が大きいです。

ご家族に反り腰の方が多い血筋の方はそうでない方に比べて反り腰になりやすい可能性があります。

反り腰の症状

腰痛人形

反り腰は見た目の問題だけでなく、以下のようなさまざまな症状を引き起こすことがあります。

1. 腰痛リスクを上げる

反り腰は腰椎に過度な負担をかけます。

反り腰の最も一般的な自覚症状は腰痛です。

腰椎の前弯が過剰になると、腰の筋肉や靭帯に過度な負担がかかります。

反り腰の状態になり、骨盤の位置が本来あるべき位置よりも前方に突出した場合、腰部周辺にかかる負荷はそうでない状態と比較して約2倍以上になると言われています。

特に、長時間の座りっぱなし姿勢は反り腰性の腰痛を悪化させることが多いです。

2. 背中が張る

反り腰による骨格のアンバランスを補正するために背中の筋肉の負荷が上がります。

負荷が上がるので、背中の筋肉が緊張しやすくなり、慢性的な張りを感じるようになります。

張りとは痛みを引き起こす血流低下や感覚異常の前段階です。

この状態が続くとやがて痛みや痺れに変わってゆきます。

反り腰による腰痛は背中の痛みに移行する場合が多くあります。

3. 足の痛みやしびれ

腰椎に負担がかかると、坐骨神経が圧迫されて足の痛みやしびれが生じることがあります。

骨盤が前傾することで骨盤周りの筋肉や靭帯に負担がかかります。

そのため、反り腰は神経が慢性的に圧迫されやすい状態なのです。

反り腰からくる足の痛みやしびれは、椅子に座った状態から立ち上がるときや歩き出すときに強くなる傾向があります。

女性の場合は生理中に骨盤痛が悪化しさらに痛みや痺れが増強することがあります。

4. 姿勢の悪化

反り腰が進行すると、全体的な姿勢が崩れて、猫背や肩こりなどの問題を進行させることがあります。

反り腰の状態が続くと、体全体のバランスが崩れて全身の筋肉に過度な負担がかかります。

その結果、体が疲れやすくなり、日常生活に支障をきたすことがあります。

特に、長時間の立ち仕事や歩行が困難になることがあります。

ただ立っているだけなのに疲れる、腰が痛い、肩が凝るなどの自覚症状がある場合は要注意です。

人間の体には本来、生理的な背骨のカーブが備わっていて、姿勢の維持にかかる負担を減らしてくれています。

ただ立っているだけなのに疲れる人は、反り腰や猫背によってこの背骨のカーブが失われている可能性があります。

反り腰の予防法は?

屋外でヨガをする女性

反り腰を予防するためには日常生活での注意が重要です。

以下に効果的な予防法を紹介します。

1. 正しい姿勢を意識する

日常生活で正しい姿勢を保つことが、反り腰を改善するための第一歩です。

デスクワークやスマートフォンを使う際には、背筋を伸ばして骨盤を立てるように心がけましょう。

腰の部分に小さなクッションを挟むと、骨盤を後ろに倒して座りにくくなり、自然に正しい姿勢を保ちやすくなります。

ただしこのやり方が合わない人が一定数いるので、試してみてどうもしっくりこない場合はクッションを取り外しましょう。

最も大切なことは長時間同じ姿勢を続けないようにし、適度に休憩を取ることです。

2. 適度な運動を取り入れる

体幹部分を鍛える運動やストレッチを日常に取り入れましょう。

特に、腹筋と臀筋を強化するエクササイズは効果的です。

反り腰を改善するためには、腰周りの筋肉をバランスよく鍛えることが必要です。

腹筋と背筋をバランスよく鍛えることで、腰椎の前弯を正常な状態に保つことができます。

また、デスクワークで常時縮んでいる腸腰筋などの股関節の屈筋をストレッチすることも効果的です。

筋力トレーニングやストレッチだけでなく有酸素運動も有効です。

ウォーキングやスイミングなどの有酸素運動は、全身の筋肉をバランスよく鍛えることができます。

ヨガやピラティスなどの全身運動も、血流を促進し、腰周りの筋肉を柔軟に保つために有効です。

3. ストレッチを習慣化する

腰や背中の筋肉や腿の裏側の筋肉を伸ばすストレッチを習慣化しましょう。

特に、骨盤の付け根から太ももの前側の筋肉をストレッチすることは骨盤の前傾を防ぐ助けになります。

腰周りの筋肉や股関節の柔軟性を高めるためにもストレッチを取り入れることも有効です。

特に腸腰筋のストレッチや、腰椎の前弯を軽減するストレッチを選択的に行うことで、反り腰を改善することができます。

当院でも反り腰改善のために腸腰筋のストレッチと前弯軽減のエクササイズをお願いすることがよくあります。

4. 適切な靴を選ぶ

女性はヒールの高い靴を避け、可能な限りクッション性のある靴を選びましょう。

男性も革靴の底にはインソールを入れましょう。

これにより、足からくる腰への負担を大きく軽減できます。

外反母趾や巻き爪などの足部の問題は直接的には腰に影響しませんが、間接的には大きく影響します。

特にO脚や反り腰を引き起こす要因になります。

足や足指に問題がある方はこちらも一緒にケアしましょう。

5. 適切な睡眠環境を整える

硬すぎず柔らかすぎないマットレスを選び、正しい姿勢で眠ることが大切です。

首の歪みを起こさないように高すぎる枕は避けたほうがいいでしょう。

習慣的な背骨の歪みを出さないよう同じ方向に寝続けないことも有効です。

反り腰の整体法は?

反り腰の整体は、個々の状態に応じて異なりますが、以下の方法が一般的です。

1. 整体施術によるアプローチ

整体院では、反り腰の原因となる筋肉のバランスを整える治療を行います。

手技療法やストレッチ、矯正などを組み合わせて行うことが多いです。

日常生活の注意やセルフケアを組み合わせることで長期的に良い姿勢を保てるようにしましょう。

2. リハビリテーションのアプローチ

理学療法によるリハビリテーションも効果的です。

個々の症状に応じたエクササイズやストレッチプログラムを提供し、筋肉のバランスを整えます。

整体施術に比べるとご自分で頑張っていただく要素が少し増えるのがネックです。

ただし、痛みや辛さが強い段階では悪化のリスクがあるためあまりお勧めしません。

3. マッサージはどうなの?

マッサージによって筋肉の緊張を緩和し、血行が促進されると痛みや不快感は緩和します。

ですが、マッサージは緊張を緩和するものであり姿勢バランスを回復することを目的とした場合は逆効果になることがあります。

コリや痛みを自覚する部分を全部マッサージすると、姿勢バランスは破綻してしまいます。

「コリが取れて体がフニャフニャになる」などの謳い文句をよく見ます。

これはリラクゼーションとしては最高ですが、姿勢の回復には逆効果です。

4.姿勢矯正グッズはどうなの?

市販されている姿勢矯正ベルトやクッションは上手に利用すると日常生活での正しい姿勢をサポートすることができます。

ただし、ご利用者さんごとにそのグッズが合う合わないがハッキリ出ます。

姿勢矯正グッズは大量生産で作るものなので、その人その人の筋肉や骨格の形を想定したものではありません。

ですので、同じ症状であっても使い勝手と結果が全く変わります。

特に海外で開発されたグッズは欧米人の骨格にはフィットしやすいかもしれませんが、アジア人の骨格には合わないことも多いです。

欧米人とアジア人とでは、骨盤の角度が5度違うそうです。

「たかだか5度じゃない?」と思われたかもしれませんが、アジア人の理想的な骨盤角度は「10度」です。

10度と15度で実に50%の違いが出てしまいますね。

まとめ

反り腰は多くの人が抱える悩みの一つです。

反り腰は、姿勢の悪さや筋力のアンバランス、骨盤の前傾など、さまざまな原因によって引き起こされます。

また、反り腰の状態が長く続くと、腰痛や足のしびれ、疲れやすさなどの症状が現れ、健康に悪影響を及ぼす可能性があります。

インターネットやデジタルデバイスを使う機会と時間がどんどん長くなっている現代では小さな子供にも反り腰が起きています。

正しい姿勢を意識して、適切な運動やストレッチを取り入れることで、反り腰の予防と改善をすることが可能です。

もし反り腰にお悩みの方は、ぜひ今回ご紹介した予防法や治療法を試してみてください。

稲城ひらお整体院では、反り腰をはじめとする姿勢の問題に対する専門的な整体を行っています。

ご興味のある方は、ぜひ一度ご来院ください。

あなたの健康と美しい姿勢をサポートするために、スタッフ一同心よりお待ちしております。

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