国内で過去に例のない『危険な暑さ』が予想された際に
熱中症を予防する行動を訴える熱中症特別警戒アラートの運用が始まりました。
これまでも熱中症警戒アラートというものがありましたが熱中症特別警戒アラートは、複数の観測地点で暑さ指数が一定を超えた危険な状態に発令されるそうです。
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4月なのに熱中症?
季節では春、梅雨にも入っていないのに熱中症になることはあるのでしょうか。
熱中症は条件が揃えば秋や冬でも起こりうる現象です。
通常、気候が変動しやすい春の嵐が過ぎた後は、『五月晴れ』と呼ばれる安定した五月の気候に移行します。
今年(2024年)は五月初頭から夏日になることが想定されてます。
例え五月であっても条件が揃えば熱中症は起こり得ます。
冒頭でご紹介した熱中症特別警戒アラートは暑さ指数を指標にして発令されます。
暑さ指数とは、人体と外気との差を示す指標で、人体の熱収支に与える影響の大きい要素で構成されています。
- 湿度
- 日射・輻射などの周辺環境
- 気温
この三つの要素から暑さ指数が割り出され、暑さ指数が高くなると熱中症になる方が増えると考えられています。
気温自体はそれほどでなくても、ジメジメしていて湿気がこもっていたり、日差しや照り返しが強かったりすると熱中症になりやすいということですね。
また、四月は雨も多く気候・天候が不安定な季節です。
不安定な気候に適応するために自律神経の負担が増えたところに、急上昇した気温と強い日差しのダブルパンチで体調を崩す方が増えています。
熱中症になるとどうなるの?
熱中症は、身体が高温多湿の環境に長時間さらされることで起こる疾患です。
主な症状はめまい、吐き気、頭痛、倦怠感、脱水症状、意識の混濁などがあります。
重度の熱中症では、熱射病と呼ばれるより深刻な症状が現れる場合もあります。
これは、身体の体温調節機能が失われ、高体温や意識障害などが起こる状態です。
熱中症は重度になると深刻な後遺症や最悪の場合生命の危機に及ぶことがあります。
テレビニュースなどで救急搬送された方というのはこの中度から重度の方です。
めまいや吐き気などの軽症なものであっても軽視することは危険です。
自覚症状が出てくる段階はすでに熱中症によって生理機能が損なわれている段階です。
なんだかおかしいな?と思ったら、高温多湿の環境から抜け出し、しっかりと水分補給をして、頭部や体を冷却するようにしましょう。
頭痛や首の痛みと熱中症
めまいや吐き気など熱中症に特に多い自覚症状が出てくる前段階として、脱水による筋肉の緊張や痛みの感受性向上が起こることがあります。
元々肩こりや頭痛持ちの人などは、特に思い当たる理由もないのに急に肩こりがしんどくなったりひどい頭痛発作が出ることもあります。
熱中症の初期症状の前段階で体は異常を起こします。
熱中症にまではいかなくても、夏日や日差しの強い日は多くの人が脱水状態に陥りがちです。
『隠れ脱水』という言葉も流行りましたね。
脱水になるのは運動をして汗をたくさんかくからではありません。
脱水とは体内の細胞から水分が失われていく現象を指します。
乾燥した部屋や暖かい部屋に水の入ったコップを置いておくと一晩経つとかなり水が減っていますよね。
コップの水のように私たちの体内の水分も知らず知らずのうちに蒸発(蒸泄)しています。
なんだか頭が痛いな、理由もなく肩が凝るなと感じたらまず水分を補給してみてください。
熱中症を予防するには
予防するためには、十分な水分補給。適切な休息。涼しい場所での避難などが重要です。
水分補給は水よりもスポーツドリンクなどが効果的とされています。
失った電解質を補給することで、動悸や痙攣の緩和も期待できます。
屋外であれば日陰か、できれば空調の効いた室内に移動しましょう。
体温を下げるために湿ったタオルで体を冷やしたり、氷を使った冷却パックを使いましょう。
風邪のときに使う氷嚢やアイスノンを当てるのも効果的です。
特に首、頭、手首、足首などは血管が皮膚表面に近いので、この部分を冷やすとより効率的に体温を下げられます。
高齢者や小さな子供、持病のある人、スポーツ選手などは、熱中症に対するリスクが高いとされます。
異常を感じたら速やかに医療機関を受診しましょう。
まとめ
熱中症は条件さえそろえば春先でも起こりうるものです。
特に今年(2024年)はゴールデンウィークにかけてかなり暑くなる見込みです。
大型連休は普段と違って行楽地やレジャー施設で暑い中行動する機会が増えます。
体調を崩しても医療機関の多くはお休みですので、熱中症予防に努めましょう!